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自分を導く · プレッシャー下の落ち着き

答えを持っていないとき

遅かれ早かれ、誰かがあなたに答えられない質問を投げかけ、人でいっぱいの部屋が待っている。自分の手に余るとき、どうやって落ち着いていられるか、そしてなぜ「分かりません」が、リーダーの言えるもっとも強い言葉のひとつになりうるかを紹介します。

ストレス、気持ちの揺れ、人間関係、健康、そしてぶれないリーダーシップのための、無料で、研究にもとづいたツール。非営利団体 KEEP CALM Inc. のプログラムです。 501(c)(3) · EIN 33-2117386 私たちについて

夕暮れの静かな湖に映る、霧のかかった山々

Dmytro Yarish による写真(Unsplash)

誰かが、あなたに直球の質問をする。部屋が静かになる。そして正直なところ、あなたにはまるで見当がつかない。

たぶん、暗記しているはずだった数字。たぶん、まだ誰にも予測できないことにかかっている決断。たぶん、仕事におびえている誰かからの、難しい質問で、その人はその恐れを消してくれと、あなたを見つめている。胃がすとんと落ちる。小さな声が、何か、権威らしく聞こえる何かを言え、とささやく。

その瞬間、つまり質問とあなたの答えのあいだのへだたりこそが、多くのリーダーが静かにほどけてしまう場所だ。知らないからではない。誰も、何もかもを知ってはいない。彼らがほどけてしまうのは、知っているべきだと信じているからだ。

そのパニックは、本当はどこから来るのか

その恐れは、本当は、欠けている事実についてではない。欠けている事実が、自分について何を語ると想像するか、についてだ。

わたしたちのほとんどは、有能さとは答えを持っていることで、知らないとは、自分がさらけ出され、遅れをとり、もうすぐばれる、ということだ、という物語を、早いうちに吸い込んだ。だから、質問が着地して、答えがそこにないとき、身体は、どんな脅威に対してもするように反応する。心拍が速まる。思考が狭まる。穴に誰かが気づく前に沈黙を埋めたい、という切迫した引っぱりを感じる。

ここにわながある。その同じ、覆い隠したい衝動こそが、最悪の結果を生む。数字をはったりで言って、それが間違っている。決断力があるように聞こえようと、約束しすぎる。居心地の悪さから逃れようと、とっさの判断を下し、そして次のひと月を、その後始末に費やす。パニックは、ただ気分が悪いだけではない。あなたがそれをいちばん必要とする、まさにその瞬間に、あなたの判断力を乗っ取る。

その反応が自動的なものだと知っておくと、助けになる。レースするような心拍は、あなたの能力への判決ではない。古い警報が、会議をトラと読み間違えているのだ。

声に出して言うことの、いいぶん

逆さまに聞こえるけれど、知らないと認めることは、しばしば、信用を使い果たす代わりに、それを守る一手だ。

知的謙虚さ、つまり自分が知っていることの限界を認める、ただそれだけの能力を研究する人たちは、同じことを見いだしつづけている。「間違っているかもしれない」「それは持っていない」と言える人は、より少なくではなく、より多く信頼される傾向がある。彼らは、より温かく、より開かれているように映る。意見の食いちがいの中で、自分の見解をゆるく持とうとする彼らの意志は、実際に衝突をやわらげ、相手をより聞く気にさせる。はったりをかます人は、時間とともに、どうも当てにできない人に映る。自分の知識の端について正直な人は、ここぞというとき本当のことを言ってくれる人に映る。

これは、物事が本当に不確かなとき、いっそう大事になる。チームを機能させるものを研究してキャリアを費やしてきたハーバードの教授エイミー・エドモンドソンは、状況が難しく予測しにくいほど、チームは、声を上げ、まだ形になっていないアイデアを投げかけ、分からないことに名前をつける人を、より必要とすると論じている。そのどれも、責任者が、全部分かっているふりをしたら、起きない。自分自身の知識の限界を認めるリーダーは、ほかのみんなにも同じことをする許可を与える。本当の答えがたいてい見つかるのは、こうしてなのだ。一人の不安な頭の中に閉じ込められてではなく、グループによって、声に出して。

その瞬間に何をするか

質問が着地して、答えがそこにないとき、台本はいらない。必要なのは、数秒と、途方に暮れたように聞こえずに正直でいる、ひとつのやり方だ。もちこたえるパターン。

  1. ひと呼吸、自分のために買う。一語を言う前に、ゆっくり吐く。本物のひと呼吸が、思考をオンラインに保てるくらいに、身体を落ち着ける。即答を本当に必要とするものは、たとえそう感じても、ほとんど何もない。
  2. 本当のことを、シンプルに言う。「それは、今手元にありません」「確信がないので、当て推量はしたくありません」「いい質問なので、考える必要があります」。率直で落ち着いたほうが、賢くて震えているより、いつだって勝つ。
  3. 真剣に受け止めていることを示す。「分かりません」について人が恐れるのは、それが、あなたが気にかけていない、あるいはフォローしないという意味だ、ということだ。だから、へだたりを閉じよう。「調べて、木曜までにお返事します」。これで、あなたの「分からない」は計画つきになり、それ自体がひとつの安心になる。
  4. できるときは、部屋に手渡す。「すっきりした答えはありません。みなさんには、何が見えていますか?」。あなたはかわしているのではない。問題について考える人たちの輪を広げているのだ。よいリーダーは、わざとそれをする。
  5. そして、実際にやり遂げる。これが、ひとつの正直な瞬間を、長続きする信頼に変える部分だ。「調べます」と言ってそうする人は、その言葉に意味のある人になる。

そのリストから何が欠けているか、気づいてほしい。にせの自信はない。引き延ばしの長演説もない。コントロールできない結果の約束もない。

強さの、ちがう絵

人が何年も忠誠を保つリーダーは、いつも答えを用意していた人であることは、めったにない。彼らは、知っていることについて正直で、知らないことについて落ち着いていて、へだたりを閉じることについて頼りになった人たちだ。その組み合わせが強さに映るのは、それが実際に強さだからだ。人の前で「確信がありません」と言うには、はったりで切り抜けるより、多くの度胸がいる。

もっと静かな利益もあって、それはあなたのためのものだ。何もかも知っているふりの上に築いたキャリアは、疲れる。そのふりは、いつ崩れるか分からないからだ。正直さと機転の上に築いたキャリアは、持続する。あなたは、感じてもいない確実さを演じるのをやめて、調べて見つけるという、もっとおもしろい仕事を始められる。

このいくらかは、練習で楽になる。賭け金の高い部屋で、初めて落ち着いて「分かりません」と言うとき、それは何かをあなたに支払わせる。十回目には、部屋が崩れなかったことに気づく。人は身を乗り出した。仕事はよくなった。そして、あなたがあんなに恐れていたこと、つまり答えを全部持っていない人だと見られることは、たいていの人がひそかに敬意を払うものだった、と分かる。

その「分からなさ」が、会議より大きいとき

事実を持っていないことと、溺れているように感じることのあいだには、ちがいがある。答えを全部持たねばというプレッシャーが、家までついてきて、夜あなたを眠らせず、まともに考えられないほど張りつめさせるなら、それはそれだけで、真剣に受け止める価値がある。もうすぐばれる詐欺師だ、という忍び寄る感覚のどれもが、同じだ。それはよくあって、つらくて、人が声に出して認めるよりずっと広く行きわたっている。

そのどれも、あなたに何か問題があるという意味ではない。それは、あなたが、一人で抱えるべき以上のものを抱えている、ということだ。セラピスト、信頼できるメンター、あるいはコーチでさえ、自分の価値は、知らないところを決して見つけられないことにかかっている、という信念を、降ろす手助けをしてくれる。その信念は重く、本当ではなく、そしてあなたは、それを自分ひとりで引きずりつづけなくていい。

次に、部屋が静かになって、答えがそこにないとき、あなたには立つ場所がある。呼吸して、本当のことを言って、調べますと言える。それはリーダーシップの失敗ではない。つらい日々には、それこそが、リーダーシップのほとんどなのだ。

出典

  1. Harvard Business Review, 6 Strategies for Leading Through Uncertainty (Rebecca Zucker and Darin Rowell)
  2. UNSW BusinessThink, Amy Edmondson on psychological safety in an uncertain world
  3. Greater Good Magazine, UC Berkeley, Five Reasons Why Intellectual Humility Is Good for You
  4. Current Issues in Personality Psychology (PMC), Intellectual humility: an old problem in a new psychological perspective

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