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パフォーマンス
本番で出せる人が、実際にやっていること
本番で出せる人が、ほかの人より緊張していないことは、めったにありません。残っている決定が少ないだけです。出だしも、逃げ道も、締めも、前もって決めてある。だから注意は、選ぶことではなく、仕事のほうへ向かいます。
出ていく前の90秒
自分にできる最後のことと、最初に口にする言葉のあいだには、だいたい90秒あります。その時間は三つの動きに使ってください。長く息を吐くこと、最初のひと言を声に出さずに一度なぞること、そして本物の顔を三つ見ることです。
大事な日の前の夜:二十分の締めくくり
大事な日の前の夜は、作業を足すほど得が減って、代わりに代償が増えていきます。そこで二十分の締めくくりを。持っていくものを並べ、冒頭を一度読み、明日の三つの動きをカード一枚に書いて、そこでやめる。
緊張は燃料:始まる前に、その高ぶりをどこへ向けるか
大事な場面の前に心臓が速まるのは、体が力を送り出しているということ。その感じは、わくわくしているときとほとんど同じです。それを「準備」と名づけて、仕事をひとつだけ与えてください。もう少し大きな声、もう少し確かな目線、もう少し落ち着いた間合い。やることへ向けられた高ぶりは、燃料になります。
頭が真っ白になった瞬間の、三秒の立て直し
場数を踏んだ人でも頭は真っ白になります。そして使うのは、同じ三秒の立て直しです。文をそこで止める、ひと呼吸、最後にはっきり言えた要点をもう一度声に出す、そして続ける。会場は間を許してくれます。かわりに目についてしまうのは、慌てて突っ走るほうです。
大切な人の大事な一日に、そのセコンドになる方法
一つの仕事をまるごと引き受けてください。送り迎えでも、食事でも、当日の段取りでも。そのうえで、その人が得意なことを一つ具体的に伝えて、あとは下がる。誰かのセコンドをつとめることは、自分の大事な一日のための、いちばん安上がりな予行演習でもあります。
いつも飛ばしているところを、先に練習する
リハーサルは、いつも飛ばしているところから始めましょう。答えたくない質問、難しい小節、つい読み流してしまう段落。その一箇所を、声に出して、本番の速さで三回きれいに通すほうが、頭から10回通すよりずっと効きます。
一発勝負、撮り直しなし:一度きりの場面に、どう備えるか
一度きりのときは、まず最低限これができれば上出来という形を決めて、最初の十秒と最後の十秒を体に覚えさせて、一度だけ使っていい立て直しを自分に許しておく。結果ではなく自分の進め方でその日を評価すること、それが進め方をきれいに保ってくれます。
そのあとの一時間:大きな場が終わったら、何をするか
大きな場のあとの一時間は、成績表ではなく、あなたの体のものです。十分歩いて、何か食べて、具体的なお礼をひとつ送って、振り返りは明日まで取っておいてください。アドレナリンのせいで、今夜の「どうだったか」は当てにならないからです。
明日もう一度:いい日は、どうすれば繰り返せるのか
繰り返せる日は、その裏にある5つの要素を書きとめることから生まれます。睡眠、練習、食事、ウォームアップ、最初の一手。本当に効いていた2つだけを残して、あとは手放す。それだけで、そこから先に出すすべての本番の下で、底が上がっていきます。